サイトやブログをご自身で運営している皆さん、そのサイトはスマホ対応していますか?スマホ対応の手法は、RWD(レスポンシブウェブデザイン)ですか?
正しいスマホ対応ができていな場合、近い将来Googleが予定している施策の一つ「モバイルファーストインデックス(MFI)」により、何かしら影響を受けてしまう可能性があります。
ということで、レスポンシブウェブデザイン?モバイルファーストインデックス?何それ??
という方向けに解説してみました!
目次
レスポンシブウェブデザインってなんぞや?
「レスポンシブウェブデザイン(Responsive Web DesignでRWDとも呼ばれる)」とは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどそれぞれ画面サイズの異なるデバイス(機器)において、柔軟にレイアウトやデザインを調整することを言います。
それまではパソコンやスマートフォンなど、デバイス毎にHTMLファイルを複数用意し、それぞれに最適なデザイン・レイアウトを個別に制作することが一般的でした。
ですが、レスポンシブウェブデザインの場合、HTMLファイルはあくまでも一つ。
それを、パソコンなど960pxよりも大きな場合はこのように表示、768px以下の場合はこのように表示するなど、各デバイスの大きさに合わせてCSS(スタイルシートと言ってデザインを制御するファイル)でデザイン・レイアウトを制御します。
レスポンシブウェブデザインの基本についてはGoogle Developersに丁寧に解説が書かれているので、こちらを参考にされると良いと思います。
レスポンシブウェブデザインが推奨され始めたのは最近から?
Webサイトはレスポンシブウェブデザインであるべき!と言われ始めたのは最近の話ではなく、スマホが普及しだした2012年辺りからなんです。
それが今さらに推奨されるようになったのは何故かと言うと、Googleのゲイリー・イリェーシュさんが、かつてないほどにレスポンシブウェブデザインを推奨したからなんです。
ゲイリー・イリェーシュさんって誰?
ゲイリー・イリェーシュさんはGoogleスイスのサーチトレンド・アナリストで、The・Googleの偉い人です。
ちなみに…SEO関連で話題になるGoogleの偉い人と言えば、他にマット・カッツさんなどがいます。マットさんは現在Googleを離れ、アメリカ政府関連の事業に携わっているそうですけどね。
マットさんが退任後、Google検索やSEO関連のスポークスマンを務める機会が多いため、SEO業界ではゲイリーさんの発言が注目されます。
SEOの話になった際に、この二人の名前を言えると「けっこうSEOに詳しい人」と思ってもらえるのでよかったら覚えてくださいw
で、ゲイリーさんはなんて言っていたの?
簡単に書いてみます。
現在、パソコン向けのページがインデックス(検索されるようにGoogleの検索エンジンデータベースに格納されること。ここに格納されなければそもそも検索対象になりません)の対象になっています。
今後、モバイル ファースト インデックス ではモバイル(ここでいうモバイルとはガラケーサイトのことではなく、スマホで閲覧するサイトのこと)向けページがインデックスの対象になります。
そのモバイル ファースト インデックスにより、問題が起きる可能性があります。それは、パソコン向けにはあるのにモバイル向けページにない状態。これが大問題。
というのも今まではモバイル向け(いわゆるスマホ対応)というのは軽視されがちで、パソコンサイトさえあれば、スマホ対応はパソコンサイトのついで、おまけ程度のクオリティでいいでしょうというのが正直なところでした。
Googleは検索されたユーザーのキーワードに対して、適切な内容かつ高いクオリティのページを検索上位に表示させ、よりユーザーがほしい情報を快適に閲覧できるようにアップデートを繰り返しています。
以前は、その検索順位もパソコンサイトをベースにランク付けされていましたし、スマホサイトのページの内容は上述したクオリティの判断材料にはされていなかったのです。
ですが、このモバイル ファースト インデックスにより、パソコンではなく、モバイル向けのページをベースにこれからはランク付けがされてしまう訳で、それなのにモバイル向けのページにはないものがあるサイトが大量にあるということが問題ということなのです。
例えば、パソコンサイトにはあるのにスマホサイトにはないコンテンツ、動画や画像などに覚えはありませんか?それがゲイリー氏が問題視している、パソコンとモバイル向けの「差異」なんですね。
ゲイリーさんのお話の内容の詳細はこちらからご覧いただけます。
パソコンの時代は終わった!アメリカファースト、都民ファーストならぬ、モバイル(スマホ)ファースト!
モバイルファーストインデックスは2017年9月現在、まだ正式に導入されていないアルゴリズムです。
ですが、これまでにGoogleはパソコンよりもスマホを重視したアップデートを行った過去があります。
それが2015年の「モバイルフレンドリー」と呼ばれるアルゴリズムであり、スマホで閲覧した際にスマホに適していない(スマホ対応されていない)ページの順位を引き下げるというものでした。
このアップデートには、2015年にスマホやタブレットからの検索が、パソコンを抜き多数派となったという背景があります。
そもそも、あなたのサイトはほとんどスマホで閲覧されているかも?
サイトを制作したりブログを書いたりする運営側からしたら、今まではずっとパソコンベースだったんですよね。
スマホはあくまでもパソコンのついで…みたいなニュアンス。
そもそもスマホを重視していなかった。
ですが、スマホが普及するに従い、ネットはパソコンではなく、スマホで閲覧するのが普通の時代になりました。
今この記事を読んでくださっているあなたも、もしかしてスマホで見てくださってます?
自分のサイトがスマホ対応できているかわからない方はこちらからチェック
Googleが無料でモバイルフレンドリーテストツールを公開してくれています。
対象のページのURLを入力するだけでチェックできちゃうので、ぜひやってみてください。
「モバイル フレンドリー テスト」
もし合格できなくても、問題があった箇所を修正し、再度インデックスされれば、順位などは再判定されますのでご安心を。
実際どのデバイスで閲覧されているか確認する方法
Googleアナリティクスを使用すれば、どのブラウザでサイトが閲覧されているのかを簡単に確認することができます。
アナリティクスを利用していない方はこちらから登録を。
登録した日からしか計測できないので、なる早で導入することをオススメします。
Googleアナリティクスの管理画面はちょくちょく更新されるのですが…。
2017年9月の現在だと、左のメニューから「ユーザー」→「モバイル」→「概要」をクリックするだけで、どのデバイスからどのくらい閲覧されているかが確認できます。
スマホで閲覧した際のページの表示速度にも気を配ろう!
スマホ対応できているかどうかを確認するついでにチェックしていただきたいのがページの表示速度。
これもGoogleの無料ツールが公開されています。
「PageSpeed Insights」
Googleは2012年の時点でページ表示速度が検索順位に影響することを公表しています。
しかし、今後導入されるモバイル ファースト インデックスにおいては、ページの表示速度はランキング要因から外れるようです。(表示速度が遅くても早くても検索順位に影響しないということ)
モバイルファーストであるならば、パソコンがメインだった時よりもスピードが求められそうですが、意外ですよね。これにはGoogle側で何か理由があるのかもしれません。
Googleではそのように言ってますが、スマホで閲覧した際に極度に表示速度が遅くなってしまっては、せっかく記事にアクセスしてくれたユーザーを逃してしまうことになってしまいますから、ページ表示速度は早いに越したことはありません。
表示速度に関する詳細はこちらからどうぞ。
結局、モバイル ファースト インデックスの導入はいつ?
2016年11月に公式発表されたモバイル ファースト インデックス。
2017年には導入か…と巷では予想されていましたが、導入時期はまだ決まっていないとのことです。
というのもこの施策を導入後に、ランキングが下がってしまうサイトが非常に多いからだとか。
ですが、今後導入されることは決定されているので、今のうちにモバイル向けの準備を進めることをオススメします。
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